2020年08月22日更新

家は人生で一番高い買い物と言われていますが、住宅購入にかかる初期費用だけではありません。毎日暮らしていく中で、ランニングコストも発生します。住宅を購入する際には、ランニングコストのことも頭に入れておく必要があります。

まず、修繕費などのメンテナンスコストがかかります。屋根や外壁などは常に風雨にさらされているので、劣化しやすい部位といえます。ひび割れなどがある部分をそのまま放置しておくと、建物内に雨水が侵入して家全体を劣化させてしまいます。それを防ぐには、定期的に塗装を塗り直さなければなりません。それから給湯器などの設備が故障したりもしますし、シロアリ等の被害にあう場合もあります。

住宅購入のランニングコストについて考える男女新築の場合には全て新しい物なので、メンテナンスコストはしばらくの間低く抑えられます。中古の場合には、劣化している部分が多いと修繕する必要が生じます。場合によってはリフォーム等が必要になるかもしれません。そのため新築を購入するよりは、メンテナンスコストが大きくなります。ただし、建物の立地や環境などによっても左右されるので、必ずしも古い家の方がメンテナンスコストがかかるというわけではありません。中古住宅を購入する際には、建物の劣化状況などをしっかりチェックした上で納得してから購入する必要があります。

それからランニングコストには、電気代やガス代等の光熱費があります。最近では省エネルギー住宅などが人気で、断熱性に優れた住宅です。使用するエネルギーが少なくても快適に過ごせるので、電気代を抑えることにも繋がります。また、太陽光パネルを設置すれば、自然の力でエネルギーを生み出して売電できるので光熱費を削減することができます。中古よりも新築の方がエネルギー効率がいいことが多いので、光熱費は新築の方が抑えられるでしょう。

また、住宅を保有していると支払わなければいけない固定資産税もメンテナンスコストの1つです。新築住宅の購入には、固定資産税が減税される特例措置が設けられています。住宅は人の経済活動の基本となるので、こういった特例措置が設けられているのです。中古住宅の場合にはそういった特例措置はありませんが、省エネ改修や耐震改修、バリアフリー改修のリフォームによって固定資産税が減税になる特例措置もあります。一定の条件をクリアすれば特例措置の対象となるので、中古住宅を購入してリフォームを検討している場合には税制面の情報収集もするようにしましょう。